危険な施術
カイロを含む「整体などの施術は、必ず体に良い事だけをする」
と、思い込んでいたりしないでしょうか?
「そうじゃないと、整体とかマッサージなんか行かないでしょ?」
と、考えておられるかもしれません。
しかし、結論から言うと『施術事故』という怪我をさせられる可能性があります。
なぜ『施術事故』が起きるのかというと、大きく分けて2つの問題があります。
一つは、技術そのものに「ひとつ間違えたら怪我をさせる可能性の高いもの」がある事です。
もう一つは、施術する人の技術や知識が未熟な事です。
施術者が未熟な場合は説明する必要もありませんが。
「技術そのものが危険だなんて」と、思われるかもしれません。
しかし、危険なものが割と蔓延しているのが事実です。
『首をひねる。体をねじる」などの技術がそうです。
昔は多く使用されていて、今では減少しているとはいえ未だに使われています。
首をひねるなんて、武術の中では相手を完全に死亡させるために用いる殺人技術です。
横にゴキ。とか、回転させるようにグキッとひねるとか、施術として用いるなんて正気とは思えません。
これが蔓延した原因は、「関節をゴキッ」と鳴らされると「スッとした気がする」からだと思います。
でも、気のせいです。
2か所以上ケガをした時、一番痛い部分以外は少しマシな感じがする事があると思います。
それと同じで、痛みの上書きがされるために、一時的に痛くないような気がする。というだけです。
なぜ痛いのか、なぜコリがあるのか、原因を突き止めれば「ゴキっとする」必要など1ミリも無く治せるのですが。
これは分かりやすい例ですが、他にも僕から見れば「なんて危険な事を…」という技術が蔓延っています。
仮にですが、ゴキッっとするもので万が一『施術事故』が起きると…
運が悪ければ一生寝たきり、半身不随などの重傷を負わされます。海外では死亡例もあると聞いた事があります。
非情に危険なので、絶対に受けないようにしてください。
これは、整体院だけでなく、国家資格を持つ整骨(接骨)院の「柔道整復師」も取り入れている所も多くあるため注意が必要です。
首をゴキッとするのは「頸椎スラスト法(頚椎に対する急激な回転伸展操作を加えるスラスト法)」に分類されるもので、厚生省が禁止手技に指定しているものです。
首は特にデリケートな部位ですので、強く押したり揉んだりというマッサージ等の施術も受けない方が身のためです。
「心地よく、少し触れられている程度」で最適、もしくは最大の力加減です。
ねじるとか捻るなどという行為はありえません。
これ以上の力を加えられるようであれば、即刻中止してください。
また、この最適な加減で治せない所は行くだけ無駄です。
以前にも似たような事を書いた気がしますが、非情に大事なのでまた書きました。
周囲に知らない人が居たら、ぜひ教えてあげてください。